頭痛、吐き気、めまいはむちうちが原因?症状が出る理由と後遺障害の認定

交通事故によって出る症状はさまざま。頭痛やめまい、吐き気といった目に見えづらい症状に悩まされる方も多いですが、これらの症状はむちうちが原因の可能性があります。
なぜ、むちうちで頭痛や吐き気などの症状が出るのでしょうか?また、頭痛や吐き気の後遺症が残った際に慰謝料は請求できるのでしょうか?むちうちによる頭痛や吐き気、めまいなどの症状についてご説明します。

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むち打ちの症状と後遺障害認定

むちうちでどのような症状が出る?

むちうちは交通事故で首に強い衝撃が加わったことで受傷するケガ。

首がムチのようにしなるほどの衝撃を受けることからむちうちと呼ばれており、病院では頸椎捻挫頸部挫傷外傷性頸部症候群などと診断されます。

痛めたのは頸椎(首)ですが、さまざまな箇所に症状が出ることがあります。

むちうちで出る症状の一例

  • 首、肩、腕、腰などの痛み
  • 首、肩、腕、腰などのしびれ
  • 首や肩などがこる
  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 耳鳴り
  • 体がだるい

頭痛、吐き気、めまいなどがあるのはなぜ?

首に衝撃が加わったのに、さまざまな症状が出るのはなぜなのでしょうか?

この原因は、正確にはまだ解明されていないそうです。

ただし、頸椎には人間の体で重要な神経がたくさん通っており、そこが圧迫されたことでむちうちを発症すると言われています。

頸椎は、第1頸椎(C1)から第7頸椎(C7)までたくさんの神経が通っており、どこを痛めるかによって症状は変わってくるようです

むちうちはダメージでタイプ分けされている

むちうちの分類 詳細
頸椎捻挫型 頸部の靭帯などが伸びたり断裂したりすることで、首や肩の痛みやこり、頭痛などの症状が出ます。
バレー・リュー症候群 頸部に強い衝撃が加わり、自律神経に障害が出ることで発症し、めまいや耳鳴り、頭痛、倦怠感、吐き気などの慢性的な症状が出ます。
神経根症状型 頸部の神経が圧迫されることで発症します。首や手足のしびれと麻痺、筋力の低下、疼痛などの症状がみられます。
脊髄症状型 脊髄を損傷することで発症し、手足のしびれや麻痺、知覚異常(刺激を通常のように感じられない)が起こります。
脳髄液減少症 脳に負担がかかってしまうことで頭痛や頸部痛、倦怠感などを引き起こしてしまいます。

むちうちは、頸椎がどのようなダメージを受けたかでタイプ分けされています。

「頸椎捻挫型」、「バレー・リュー症候群」、「脳髄液減少型」などがあり、首や手の痛みやしびれの自覚症状は頸椎捻挫型、頭痛や吐き気、めまいなどはバレー・リュー症候群に該当する可能性があります。

実際、交通事故によって頭痛や吐き気、めまいなどの症状が出ることは珍しくありません。

もし、事故以前にはなかった頭痛や吐き気、めまいで悩まされているのであれば、むちうちが原因の可能性がありますので、病院で診察を受けましょう

むち打ちで頭痛や吐き気、めまいが出ることも

症状の違いで治療に違いはある?

頭痛や吐き気を伴うむちうちの場合も、整形外科へ通院し、医師の適切な治療や検査を受けるようにしましょう。

症状によっては診察内容が変わったり、ほかの科への通院を勧められたりすることもありますが、「まず整形外科に行く」ということに違いはありません

整骨院や接骨院にも通院したい場合は、整形外科の医師に相談し、通院を指示してもらいましょう。

病院に行った際は、医師に症状を事細かく伝えてください。

「これは事故とは関係ないかな」と自分で決めず、体の不調はなんでも伝えることが大切です。

たとえば、頭痛は痛みが出たり引いたりを繰り返すこともありますので、どのような時に痛みが出るのかなども伝えるようにしましょう。

頭痛、吐き気、めまいでも後遺障害等級は認定される?

頭痛や吐き気、めまいは後遺症が残ることもある

症状固定後も残る頭痛や吐き気、めまいは、首の痛みやしびれなどが残った時と同じように、後遺障害の等級認定で後遺障害12級13号、または14級9号が認定される可能性があります。

ただし、むちうちで後遺障害等級の認定を受けるのは簡単ではありません。

検査結果や自覚症状などが、後遺障害診断書をはじめとする資料にきちんと記載されている必要があります。

整形外科に継続的に通院し、検査を受けたり、医師に症状を伝えたりしているかどうかで後遺障害診断書の内容が変わる可能性があり、それによって後遺障害認定の結果が変わることもあります。

後遺障害等級の認定を受けると、後遺障害が残ったことに対する補償(後遺障害慰謝料)と、将来の仕事や家事への影響(逸失利益)を請求できるようになり、慰謝料の合計額が大きく変わりますので、後遺障害診断書の内容はとても重要だと覚えておきましょう。

不安なことは医師や弁護士に相談

通院中に受けた検査や後遺障害診断書の内容が心配な人は、弁護士に相談して確認してもらってはいかがでしょうか?

弁護士に相談すれば、通院に関するアドバイスや後遺障害認定の見込みなどを聞くことができ、等級申請やその後の示談交渉をサポートしてもらえます。

頭痛や吐き気、めまいに悩まされると、仕事や日常生活にも大きな影響が出てしまいます。

しかし、目に見えるケガではなく、経験がない人には想像しづらいことから、周囲に辛さを理解されず、精神的なダメージも重なってしまうこともあります。

今後の生活や仕事、症状の不安は一人で抱えず、医師や弁護士に相談して気持ちを楽にしていきましょう